電子タバコの安全性やニコチンについて

日本で、ニコチン入りの電子タバコが販売されていた!?

タバコの有害物質として、ニコチンが挙げられますが、日本でニコチンを含む電子タバコリキッドの販売は薬事法により禁止されています

しかし、国民生活センターによれば、国民生活センターへ「どうもニコチンが入っているように思う」という苦情が寄せらせたというデータがあります。

【国民生活センター 電子タバコの安全性を考える 平成22年】

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20100818_1.pdf

上記PDFは、6年前の資料になってしまいますが、電子タバコに対しての苦情が2007年から2010年6月までに309件寄せられています。

「電子タバコを購入、 有害物質は含まれていないと書いてあるが、吸っているうちに喉が炎症を起こしたような状 態になった。」「禁煙用の電子タバコをすったところ父も自分も気分が悪くなり、頭重、めま いを感じた。父も吐き気を感じた。」といった危害に関するものが 21 件含まれていた。

とあります。苦情の数21件と数自体は非常に少ないかもしれませんが、実際に国内で販売されているリキッドの中にニコチン入りのリキッドが販売されていたのは事実です。

実際に厚生労働省の調査の結果、ニコチンが入ったリキッドが発表されました。それは次のとおり。
(参照 http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/08/tp0819-2.html)

nikotin

ニコチンが入っていたリキッドはすべて、中国産リキッドと記載なし(国名不明)リキッドでした。もちろん、上記商品は現在は生産・販売もされていませんが、ニコチンが入っていないと表記しておきながらニコチンが微量に検出されているという驚きの結果です。

2015年の厚生労働省内のたばこの健康影響評価専門委員会という評議会においても微量ながらニコチンが検出されています。

国内で流通する103製品のうち、100ng/mL以上のリキッドは、48製品となり
ニコチン含有量1000 ng/mL以上の製品は、8製品でした。

リキッドの成分管理は、メーカーに一任した状態ですのでちょっと安全面で心配な部分が残りますね。

電子タバコと既存タバコのニコチンを比べてみると

hikakuタバコ「セブンスター」の1本あたりのニコチン含有量は表記で1.2mg。ただ、この計測は擬似的に機械によるもので厚生労働省の分析では実測値ではなんと1本あたり31.4mgと公表されています。あまり詳しくは書きませんが、タバコのフィルター部分に穴が空いて実際の計測値よりも低く出るような仕組みになっています。

 

さて、仮にニコチンが1000ng/mL入ってしまっていた電子タバコとセブンスター1本を比較してみるとどうでしょうか。

電子タバコのリキッド1mLでタバコ10本分と言われています。ですのでタバコ1本あたりで比較すると100ngの含有量となりますね。

単位をmgにすると・・・・

電子タバコ(タバコ1本あたりに換算) セブンスター1本あたり
100ng=0.1ug=0.0001mg 31.4mg

既存のタバコと比べると微量過ぎて、ニコチンが入っているとは到底言えないくらいのレベルです。

 

ちなみに、ニコチンを含む電子タバコ「アイコス」のニコチンの含有量は公表されていません。なんと、記載義務がないそうです。

電子タバコの安全性を考える

young woman smoking electronic cigarette

電子タバコを吸って健康被害はない?

 

さて電子タバコは、登場からまだ長い歴史がありません。ですので、健康被害がどれくらい出てくるのか不明確な部分が多い製品であることには間違いありません。

以下に2015年の厚生労働省の電子タバコの成分調査を抜粋していますが、ホルムアルデヒド類の検出がされた製品もあればリスクの低い製品もあり、ばらつきが出ています。

電子たばこは、アルデヒド類を多く発生する銘柄のうち、発生量の最も多い製品では、いくつかの成分についてリスクの懸念があることが示された。アルデヒド類の暴露濃度は、全体的に見れば、標準たばこよりは低く、平均的な室内空気との中間的な値であった。

アルデヒド類生成の少ない電子たばこ銘柄から生成するアルデヒド 類は、グリオキサール、メチルグリオキサールを除いて、平均的な室内空気と比較しても低い値であり、リスクの懸念はないと考えられた。

厚生科学審議会 (たばこの健康影響評価専門委員会)資料より抜粋

 

ニコチンについては、さきほど書いたとおりほぼ0に近い数値ですので、安全性は確保されているといってもよいでしょう。(※それでも、ごく少量のニコチンが検出されている製品は選びたくありませんが。)

なぜ電子タバコの安全性が不明確なのでしょうか?

その理由は、

リキッドの成分はメーカーによって異なる

製品の製造が容易である

ということが要因といえます。

つまり、リキッドの安全性は規制されている中でも、すべての製品をチェックすることは不可能です。ですので、製造業者の自主規制に任せている部分が多いのです。製造場所が明確で、安全性を第三者機関にて検査されている製品を選ぶことが大切です。

 

電子タバコに期待されていること

一方で、電子タバコに期待する部分も多くあります。

それは、

・若者が既存タバコをやめ、電子タバコに移行することで健康被害が減少すること

・近い将来には従来型のたばこは完全になくなる

・電子タバコの健康影響がしっかりと調査され、喫煙被害がなくなる

ということです。

健康被害のない製品として普及するようになってほしいですね。

 

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